No.2
母は平成17年、95歳で永眠しました。 この写真は亡くなる3年前のものです。タイトルの「明治・大正・昭和・平成を生きた」などと書くと、如何にも波乱万丈のようですが、実際はそんなものではなく、父の庇護の元、穏やかな一生でした。 戦争を体験し、戦後のどさくさと食糧難、そして本人の口からそれについては、語られませんでしたが、実家の華族の生活から平民の生活への転換等々、それなりに苦労はあったでしょうが、私ども娘達には、何も言いませんでした。
でも親子というのは不思議です。こんなに近しいのに人生を共にするのはほんの束の間、父母がどんな子供時代、青年・娘時代を送ったかを殆ど知りません。 それとも私だけなのでしょうか。
これから私は、母がどの様に暮らして、どんな方達と関わったのか? 先祖がどの様に過ごして来たのか。過去を辿っての旅に出ようと思います。